【樹木うんちく】ヒノキ
【漢字】檜 【英名】Japanese cypress
【分布】福島県以南、四国、九州
【科属名】ヒノキ科ヒノキ属
【用途】建築材
日本固有の常緑高木の針葉樹。樹高は30m、幹の直径は60cmほどになる。
日本書紀には「スギとクスノキは舟に、ヒノキは宮殿に
マキは棺に使いなさい」と書かれている。
参考サイト
森林・林業学習館
ヒノキは古くから宮殿建築用として最高の材として知られていた。実際に世界最古の木造建築といわれる法隆寺は
ヒノキで建てられている。法隆寺の主要材として使われた
ヒノキは、樹齢千年を超えるヒノキで表面をカンナで2~3
ミリも削るとまだヒノキ特有の芳香がただよってくる、
と法隆寺修復の宮大工だった西岡常一氏は述べている。
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また檜皮葺(ひわだぶき)といってヒノキの樹皮の水を
よくはじく性質を使ってお寺の屋根材として使われる。
和名では「火の木」として、ヒノキをこすり合わせて火を
おこしたようである。
ヒノキが放つ香りは虫を寄せ付けない。またフィトンチット(化学成分)は殺菌効果・防腐効果・鮮度保持効果があることが知られているが、ヒノキは寿司をのせる飯台として利用される。