【樹木うんちく】県の木
各県のシンボルツリー一覧。
(県木の由来)
県木は、1965年(昭和40年)毎日新聞社が主催し、1070年開催の万国博覧会に向けた記念事業として国土緑化推進機構と全国知事の協力により、住民投票で選定した。1966年/昭和41年に制定された県が多い。
【参考サイト】
http://www.rinya.maff.go.jp/kids/study/faq/bird.html
(林野庁ホームページ)
http://www.ueki.or.jp/?blogid=23&catid=112
(一般社団法人 日本植木協会)
北海道:エゾマツ
北海道を代表する針葉樹。高く伸びた姿は躍進する北海道を象徴。
北海道のホームページ/北海道の概要 -シンボル- | 北海道庁
青森:ヒバ
「青森ヒバ」は、ヒノキアスナロとも呼ばれる、青森県を代表する針葉樹。
青森県のシンボル|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government
岩手:ナンブアカマツ
油脂が多いため磨けば磨くほど光沢を出し、純和風高級材として質/量ともに日本一を誇る。
宮城:ケヤキ
5樹種の候補木(シダレザクラ/ケヤキ/シデザクラ/モミ/マツ)の中から一般公募したところケヤキが多数となった。
秋田:アキタスギ
美しい木目と強い材質が特徴。日本三大美林の一つとされている。
山形:サクランボ
さくらんぼは、明治維新1968年、ドイツ人ガルトネルが北海道で6本の苗木を植えたことがはじまりで、のちにアメリカから苗木を輸入したが、東北や北海道を除いて実をならせることができなかった。中でも山形は、気象的要因(梅雨に雨が少なく台風被害が少ない、また夏暑く冬は雪が多く温度差が大きい)や地理的要因(盆地で霜被害等が少ない)などが重なり、全国の7割の出荷量を誇る。
福島:ケヤキ
ニレ科の落葉高木。陽の当たる場所を好み、成長が早く、寿命が長いのが特徴。
茨城:ウメ
アカマツ、ウメなど5樹種の候補木から、県民の応募数が一番多かった「ウメ」が選定された。ウメの名勝偕楽園には、およそ100種類、3000本が植えられている。
栃木:トチノキ
県名の通り、古くから栃木県の木として親しまれている木。
群馬:クロマツ
赤城山周辺にたくさん植えられており、海から遠い場所でそれほどたくさん植えられているのは珍しい。群馬林業の大きな特色の一つとなっている。
埼玉:ケヤキ
春に新しい葉とともに薄い黄緑色の小さな花をひらく。県内に古くから自生し、「清河寺(せいがんじ)の大ケヤキ(さいたま市)」「大久保の大ケヤキ(さいたま市)は埼玉県の天然記念物となっている。
千葉:マキ(イヌマキ)
イヌマキ(マキ)、ケヤキ、マテバシイなどから県の木を制定することとしたところイヌマキ(マキ)が一位であった。
東京:イチョウ
3種の候補木(ケヤキ/イチョウ/ソメイヨシノ)の中から都民のハガキ投票でイチョウと決まった。(1位イチョウ:7,919票/2位ケヤキ:5,153票/3位ソメイヨシノ:3,032票)
神奈川:イチョウ
イチョウ/ヤマザクラ/ケヤキ/シカラシの4樹種の中から投票で制定。
新潟:ユキツバキ
暖地に分布するツバキとは異なり、その名の通り日本海側の雪の多い地帯に自生。雪の中でも緑を見せる生命力は、県民性を象徴している、と言われている。
富山:立山杉
立山を中心とした山岳地帯に自生。寒さや雪に強いという特徴があり、まっすぐ天に向かって伸びる姿は、たくましい生命力を感じさせる。
石川:アテ
アテはアスナロの変種である「ヒノキアスナロ」の方言。美しい林をつくり、建材としても優れている。
福井:マツ
清楚で、岩や砂地にもたくましく育つ生命力は、質実剛健な県民性の象徴と言われている。
山梨:カエデ
一般的に、葉は緑色で、秋に霜を受けて美しく紅葉する。高浜虚子に「山々の男ぶり見よ甲斐の秋」と詠まれている。
長野:シラカバ
別名を「しらかんば」と言い、白くなめらかな木肌が特徴。木の高さは20mほどになる。白樺湖、志賀高原、蓼科高原などで美しい白樺の林を見ることができる。
岐阜:イチイ
むかし、この木で「笏(しゃく)」を作って天皇に差し上げたところ正一位という位を受けた。それ以来イチイと呼ばれていると伝えられている。
静岡:モクセイ
暖かい地方に植えられ、日当たりのよいやや湿った土地によく育つ。花の香りが強いので古くから庭木や生け垣などに使われる。
愛知:ハナノキ
愛知県を中心とした中部地方にのみ自生するカエデ科の落葉樹。北設楽郡豊根村の茶臼山山麓にある「川宇連(かわうれ)ハナノキ自生地」は国の天然記念物に指定されている。
三重:神宮スギ
伊勢神宮神域林(しんいきりん)の主林木。伊勢神宮や大宮町の滝原宮には樹高40メートル以上の巨木が生い茂っている。
滋賀:モミジ
永源寺がモミジの名所として有名。もみじの里としても親しまれている寺院。例年、11月上旬から下旬にかけてヤマモミジを中心とする木々が色づき境内を鮮やかに包み込む。
京都:北山杉
北山杉は木肌の美しい磨き丸太として名高く、木立が天に向かって真っすぐに伸びる姿は伸びゆく京都府の象徴とされている。
大阪:イチョウ
別名「ちちのき」とも呼ばれる。氷河時代を生きのびた「生きた化石」。御堂筋の並木は大阪を代表する景観である。
兵庫:クスノキ
剛健で雄大な姿が県のイメージに合うと選定された。海清寺(西宮市)の大クス、小戸神社(川西市)の大クス、法巌寺(伊丹市)の大クス、神前(神戸市灘区)の大クス、妙勝寺(淡路市)の大クスノキなど県の天然記念物として指定されている。
奈良:スギ
候補木5樹種(アセビ/ウメ/サクラ/スギ/モミジ)の中から県民のハガキ投票により、最高票のスギが選定された。林業地の吉野は室町時代末期(1500年頃)に造林が行われた記録があり、その後吉野の材が多量に搬出されるようになったのは城郭建築や社の普請用材の需要が増加し始めた秀吉のころ。スギ、ヒノキに林種転換されたのは明治10年(1877)のころ。
和歌山:ウバメガシ
ブナ科の常緑樹で、紀南地方に多く見られる。高温多湿を好む植物で、耐乾性も強く、生命力の強い木として知られている。
鳥取:ダイセンキャラボク
強く伸びる姿が鳥取県の自然美を代表する、高山に生息するイチイ科の針葉樹。
島根:クロマツ
防風林としてのみならず経済分林としても利用度は高く、景勝地、風致林あるいは庭園樹として県民に古くから親しまれ、なじまれてきた男性的な、県を代表する木。
島根県:島根県のシンボル(トップ / 県政・統計 / 政策・財政 / 広聴・広報 / 島根県のプロフィール)
岡山:アカマツ
岡山県内に広く分布している代表的な木。県下の名所・景勝地の構成美として欠かせない役割を果たしている。
広島:モミジ
紅葉がとても美しくなるのが特徴。県内には宮島や三段峡、帝釈峡などのモミジの紅葉が美しい名所がたくさんある。
山口:アカマツ
アカマツはどんなやせ地でも育つ特徴がある。また干ばつにも強いことから「根性の木」として評価されている。800年前の東大寺大仏殿の復興材や昭和40年皇居新宮殿「松の間」の内装材として使われている。
徳島:やまもも
徳島藩時代には御禁木として保護され、やせ地でも生育し、肥料木として山林に植えられたこともある。徳島のヤマモモは果実として有名であり、初夏に赤く熟し、甘酸っぱい味覚は私たちを楽しませる。
香川:オリーブ
モクセイ科の常緑樹で、初夏に白い小さな花をつける。ヨーロッパでは平和と充実の象徴。
愛媛:マツ
「あかまつ」「くろまつ」「ごようのまつ」を指す。県下には歴史的にもいわれのある名木が多く、広く県民に親しまれている。
高知:ヤナセスギ
安芸郡馬路村魚梁瀬を中心に自生している杉をヤナセスギと呼び、吉野杉・秋田杉とともに日本を代表する杉の一つである。
https://www.pref.kochi.lg.jp/info/symbol.html
福岡:ツツジ
ツツジは植木、盆栽用として久留米地方で栽培が盛んで、苗木を海外まで輸出し有名である。
佐賀:クスノキ
県内では「川古(武雄市若木)」のクスノキが一番大きく、根回り33m、樹齢は3000年を超えると推定されている。
長崎:ヒノキ
長崎で最も多く植林されている木。特に雲仙では、美しいヒノキ林が見られる。
熊本:クスノキ
熊本城内をはじめ県内各地の神社や寺院にクスノキの巨木が見られ、昔から県民に親しまれてきた。
大分:ブンゴウメ
大分県は、県の木、県の花とも「ブンゴウメ」(豊後梅)です。
宮崎:フェニックス/ヤマザクラ/オビスギ
多くの他県と同様、昭和41年にまず県木として制定されたのが「フェニックス」である。アフリカのカナリー島が原産で病害虫に強く寿命が長いのでフェニックス(不死鳥)と名付けられたと言われている。
平成16年に全国植樹祭が宮崎県で開催され、オビスギ/クヌギ/イチイガシ/ヤブツバキ/ヤマザクラ/イロハカエデの6つの木の中から県民の投票によりヤマザクラとオビスギが選定された。
鹿児島:カイコウズ/クスノキ
宮崎県同様、県木が複数ある県。まず昭和41年に指定されたのが「カイコウズ」。マメ科の落葉高木で、高さ5mほどになり、夏から秋にかけて、長さ4~5㎝の赤い花をつけ、南国的な情緒・雰囲気を感じさせる。年に2~3回咲かせる赤い花と緑の葉のコントラストが鮮やか。昭和45年にしていされたのが「クスノキ」。古くから鹿児島県民に親しまれており、街路に植えることも病気に強いということからも選定された。姶良市蒲生町の大クスは日本一の巨木として有名。
沖縄:リュウキュウマツ
高さは15m前後になり、潮風に強いため、保安林や街路樹に利用される。盆栽としても人気があるほか、家具や炭の材料にもなる。沖縄独自の木で枝ぶりが美しいなどの理由で選定。1972年。