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【樹木うんちく】コナラ

【漢字】:小楢/【英語】:Oak
【分布】北海道~九州
【科属名】ブナ科コナラ属
【用途】薪炭材/シイタケ原木/建築材

雑木林を代表する落葉高木である。日当たりのよい里山に自生し、学校や公園樹として植栽される。高さは15m~30mにもなり大木になる。秋に紅葉・黄葉して葉を落とし、よい腐葉土になる。直径は60cmほどになる。

 クヌギやアベマキアカマツと混生する。樹皮は縦に裂けていて平らな部分が白灰色で裂けた部分は黒色なので、白黒の縞模様に見える。老木になると生長とともに裂け目が深くなってすじ状に隆起するため樹皮だけではアベマキと見分けが難しくなる。アベマキの表面は柔らかく、コナラは固い。秋はドングリで見分けられる。コナラは細身で明るい色。アベマキはクヌギと同じく球形のドングリ。葉の特徴は裏が微細な毛が密生していて白っぽいこと。

 類似種としてミズナラがあげられる。ミズナラは主に雪が積もるような寒冷地の林を代表する樹種。葉もドングリもコナラより大型。

 

 薪ストーブでよくつかわれる樹種で火持ちがよい。むかしは薪炭材としてとして使われていたため、採られることのなくなったコナラは大木化している。

 またカブトムシやクワガタが集まる木としても有名。

 昨今は、「カシノナガキクイムシ」という害虫が好む樹種として、各地で対策が取られている。通称「カシナガ」とよばれる。成虫は5mm程度の円筒状で木の内部にはいると樹木は急速に衰え、夏場でも葉が真っ赤に枯れることから景観上の問題となることがある。