茶道 真行草のお辞儀
茶道を習い始めてはじめに先生から茶道は基本を大事にしてください、と言われた。
(うん、それはどの世界でも同じだな)
「守・破・離」というが、はじめは基本を守ることが大事。それを心がけたい。そんな自分がこの年になるまで知らなかったお辞儀の基本。
茶道の先生から「お辞儀にはしんぎょうそう、しんのお辞儀、ぎょうのお辞儀、そうのお辞儀があります」と教えられて、この年になるまで、そんなことも知らなかったことを恥じる自分でした。少年野球をやっていたときにお辞儀に30度、45度、60度(角度)のお辞儀がある、と教わった覚えがある。本質は同じだと思う。
すこし調べてみると、「真行草」というのは、茶道に限った話でないようです。
www.what-myhome.net建築用語でもないのですが、↑このサイトが一番わかりやすく説明してくださっていると感じました。
「真・行・草(しんぎょうそう)とは、元来、書道の真書(楷書)、それをくずした行書、さらに行書をくずした草書の3書体のことで、そこから茶道・華道・俳諧・庭園などにも、この真行草の構成が見られ、建築様式においても和室の格式の表現形式として、「真」・「行」・「草」が用いられています。
真・行・草は、和室の床の間の形や使用する材料・納め方によって分類されますが、実際のところ、その3種類の境目は明確ではありません。
一般的に、「真」とは厳格に完備したもので正格、それがやや砕けて軟らかな形式になったものを「行」、さらに省略化され軟らかさを増したものを「草」といい、茶室でいう真は書院風の茶室をいい、草は千利休が広めた草庵茶室といえます。草庵を完成させた利休は「真を知り、行・草に至れば(作法や形態は)いかほど自由にくずそうと、その本性(質)はたがわぬ」と弟子に説いた。」
ということで、もともとは書体からのお話なのだと理解しました。それが日本では広く茶道・華道の世界だけでなく、建築様式の格式の表現としても用いられるようになった。日本文化の奥深い世界の一端を「真行草」から学びました。
千利休いわく
「真を知り、行・草に至れば(作法や形態は)いかほど自由にくずそうと、その本性(質)はたがわぬ」と弟子に説いた。」
これを心に留めたいと思います。
【樹木うんちく】ヤマザクラ
【漢字】山桜
【学名】Cerasus jamasakura
【分布】宮城県・新潟県以西、四国、九州
【科属】バラ科サクラ属
【用途】家具/版木/建築材
山地に広く自生する野生のサクラの代表種で落葉高木である。公園や街路樹庭木として植栽される。ソメイヨシノと異なり花と赤い若葉が同時にひらく。材は赤紫褐色でよい香りがあり燻煙用チップなどに使用される。
樹皮は赤紫色の褐色で光沢がある木が多い。いわゆる「さくら肌」で横長の皮目。老木は黒っぽくなる。
樹高は20~25mで幹の直径は80~100cmほどになる。
花期は3月下旬~4月下旬。
「しき嶋のやまとごころを人とはば朝日ににほふ山ざくら花」
「日本人である私の心とは、朝日に照り輝く山桜の美しさを知る、その麗しさに感動する、そのような心です」
【樹木うんちく】ヒノキ
【漢字】檜 【英名】Japanese cypress
【分布】福島県以南、四国、九州
【科属名】ヒノキ科ヒノキ属
【用途】建築材
日本固有の常緑高木の針葉樹。樹高は30m、幹の直径は60cmほどになる。
日本書紀には「スギとクスノキは舟に、ヒノキは宮殿に
マキは棺に使いなさい」と書かれている。
参考サイト
森林・林業学習館
ヒノキは古くから宮殿建築用として最高の材として知られていた。実際に世界最古の木造建築といわれる法隆寺は
ヒノキで建てられている。法隆寺の主要材として使われた
ヒノキは、樹齢千年を超えるヒノキで表面をカンナで2~3
ミリも削るとまだヒノキ特有の芳香がただよってくる、
と法隆寺修復の宮大工だった西岡常一氏は述べている。
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また檜皮葺(ひわだぶき)といってヒノキの樹皮の水を
よくはじく性質を使ってお寺の屋根材として使われる。
和名では「火の木」として、ヒノキをこすり合わせて火を
おこしたようである。
ヒノキが放つ香りは虫を寄せ付けない。またフィトンチット(化学成分)は殺菌効果・防腐効果・鮮度保持効果があることが知られているが、ヒノキは寿司をのせる飯台として利用される。
【樹木うんちく】県の木
各県のシンボルツリー一覧。
(県木の由来)
県木は、1965年(昭和40年)毎日新聞社が主催し、1070年開催の万国博覧会に向けた記念事業として国土緑化推進機構と全国知事の協力により、住民投票で選定した。1966年/昭和41年に制定された県が多い。
【参考サイト】
http://www.rinya.maff.go.jp/kids/study/faq/bird.html
(林野庁ホームページ)
http://www.ueki.or.jp/?blogid=23&catid=112
(一般社団法人 日本植木協会)
北海道:エゾマツ
北海道を代表する針葉樹。高く伸びた姿は躍進する北海道を象徴。
北海道のホームページ/北海道の概要 -シンボル- | 北海道庁
青森:ヒバ
「青森ヒバ」は、ヒノキアスナロとも呼ばれる、青森県を代表する針葉樹。
青森県のシンボル|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government
岩手:ナンブアカマツ
油脂が多いため磨けば磨くほど光沢を出し、純和風高級材として質/量ともに日本一を誇る。
宮城:ケヤキ
5樹種の候補木(シダレザクラ/ケヤキ/シデザクラ/モミ/マツ)の中から一般公募したところケヤキが多数となった。
秋田:アキタスギ
美しい木目と強い材質が特徴。日本三大美林の一つとされている。
山形:サクランボ
さくらんぼは、明治維新1968年、ドイツ人ガルトネルが北海道で6本の苗木を植えたことがはじまりで、のちにアメリカから苗木を輸入したが、東北や北海道を除いて実をならせることができなかった。中でも山形は、気象的要因(梅雨に雨が少なく台風被害が少ない、また夏暑く冬は雪が多く温度差が大きい)や地理的要因(盆地で霜被害等が少ない)などが重なり、全国の7割の出荷量を誇る。
福島:ケヤキ
ニレ科の落葉高木。陽の当たる場所を好み、成長が早く、寿命が長いのが特徴。
茨城:ウメ
アカマツ、ウメなど5樹種の候補木から、県民の応募数が一番多かった「ウメ」が選定された。ウメの名勝偕楽園には、およそ100種類、3000本が植えられている。
栃木:トチノキ
県名の通り、古くから栃木県の木として親しまれている木。
群馬:クロマツ
赤城山周辺にたくさん植えられており、海から遠い場所でそれほどたくさん植えられているのは珍しい。群馬林業の大きな特色の一つとなっている。
埼玉:ケヤキ
春に新しい葉とともに薄い黄緑色の小さな花をひらく。県内に古くから自生し、「清河寺(せいがんじ)の大ケヤキ(さいたま市)」「大久保の大ケヤキ(さいたま市)は埼玉県の天然記念物となっている。
千葉:マキ(イヌマキ)
イヌマキ(マキ)、ケヤキ、マテバシイなどから県の木を制定することとしたところイヌマキ(マキ)が一位であった。
東京:イチョウ
3種の候補木(ケヤキ/イチョウ/ソメイヨシノ)の中から都民のハガキ投票でイチョウと決まった。(1位イチョウ:7,919票/2位ケヤキ:5,153票/3位ソメイヨシノ:3,032票)
神奈川:イチョウ
イチョウ/ヤマザクラ/ケヤキ/シカラシの4樹種の中から投票で制定。
新潟:ユキツバキ
暖地に分布するツバキとは異なり、その名の通り日本海側の雪の多い地帯に自生。雪の中でも緑を見せる生命力は、県民性を象徴している、と言われている。
富山:立山杉
立山を中心とした山岳地帯に自生。寒さや雪に強いという特徴があり、まっすぐ天に向かって伸びる姿は、たくましい生命力を感じさせる。
石川:アテ
アテはアスナロの変種である「ヒノキアスナロ」の方言。美しい林をつくり、建材としても優れている。
福井:マツ
清楚で、岩や砂地にもたくましく育つ生命力は、質実剛健な県民性の象徴と言われている。
山梨:カエデ
一般的に、葉は緑色で、秋に霜を受けて美しく紅葉する。高浜虚子に「山々の男ぶり見よ甲斐の秋」と詠まれている。
長野:シラカバ
別名を「しらかんば」と言い、白くなめらかな木肌が特徴。木の高さは20mほどになる。白樺湖、志賀高原、蓼科高原などで美しい白樺の林を見ることができる。
岐阜:イチイ
むかし、この木で「笏(しゃく)」を作って天皇に差し上げたところ正一位という位を受けた。それ以来イチイと呼ばれていると伝えられている。
静岡:モクセイ
暖かい地方に植えられ、日当たりのよいやや湿った土地によく育つ。花の香りが強いので古くから庭木や生け垣などに使われる。
愛知:ハナノキ
愛知県を中心とした中部地方にのみ自生するカエデ科の落葉樹。北設楽郡豊根村の茶臼山山麓にある「川宇連(かわうれ)ハナノキ自生地」は国の天然記念物に指定されている。
三重:神宮スギ
伊勢神宮神域林(しんいきりん)の主林木。伊勢神宮や大宮町の滝原宮には樹高40メートル以上の巨木が生い茂っている。
滋賀:モミジ
永源寺がモミジの名所として有名。もみじの里としても親しまれている寺院。例年、11月上旬から下旬にかけてヤマモミジを中心とする木々が色づき境内を鮮やかに包み込む。
京都:北山杉
北山杉は木肌の美しい磨き丸太として名高く、木立が天に向かって真っすぐに伸びる姿は伸びゆく京都府の象徴とされている。
大阪:イチョウ
別名「ちちのき」とも呼ばれる。氷河時代を生きのびた「生きた化石」。御堂筋の並木は大阪を代表する景観である。
兵庫:クスノキ
剛健で雄大な姿が県のイメージに合うと選定された。海清寺(西宮市)の大クス、小戸神社(川西市)の大クス、法巌寺(伊丹市)の大クス、神前(神戸市灘区)の大クス、妙勝寺(淡路市)の大クスノキなど県の天然記念物として指定されている。
奈良:スギ
候補木5樹種(アセビ/ウメ/サクラ/スギ/モミジ)の中から県民のハガキ投票により、最高票のスギが選定された。林業地の吉野は室町時代末期(1500年頃)に造林が行われた記録があり、その後吉野の材が多量に搬出されるようになったのは城郭建築や社の普請用材の需要が増加し始めた秀吉のころ。スギ、ヒノキに林種転換されたのは明治10年(1877)のころ。
和歌山:ウバメガシ
ブナ科の常緑樹で、紀南地方に多く見られる。高温多湿を好む植物で、耐乾性も強く、生命力の強い木として知られている。
鳥取:ダイセンキャラボク
強く伸びる姿が鳥取県の自然美を代表する、高山に生息するイチイ科の針葉樹。
島根:クロマツ
防風林としてのみならず経済分林としても利用度は高く、景勝地、風致林あるいは庭園樹として県民に古くから親しまれ、なじまれてきた男性的な、県を代表する木。
島根県:島根県のシンボル(トップ / 県政・統計 / 政策・財政 / 広聴・広報 / 島根県のプロフィール)
岡山:アカマツ
岡山県内に広く分布している代表的な木。県下の名所・景勝地の構成美として欠かせない役割を果たしている。
広島:モミジ
紅葉がとても美しくなるのが特徴。県内には宮島や三段峡、帝釈峡などのモミジの紅葉が美しい名所がたくさんある。
山口:アカマツ
アカマツはどんなやせ地でも育つ特徴がある。また干ばつにも強いことから「根性の木」として評価されている。800年前の東大寺大仏殿の復興材や昭和40年皇居新宮殿「松の間」の内装材として使われている。
徳島:やまもも
徳島藩時代には御禁木として保護され、やせ地でも生育し、肥料木として山林に植えられたこともある。徳島のヤマモモは果実として有名であり、初夏に赤く熟し、甘酸っぱい味覚は私たちを楽しませる。
香川:オリーブ
モクセイ科の常緑樹で、初夏に白い小さな花をつける。ヨーロッパでは平和と充実の象徴。
愛媛:マツ
「あかまつ」「くろまつ」「ごようのまつ」を指す。県下には歴史的にもいわれのある名木が多く、広く県民に親しまれている。
高知:ヤナセスギ
安芸郡馬路村魚梁瀬を中心に自生している杉をヤナセスギと呼び、吉野杉・秋田杉とともに日本を代表する杉の一つである。
https://www.pref.kochi.lg.jp/info/symbol.html
福岡:ツツジ
ツツジは植木、盆栽用として久留米地方で栽培が盛んで、苗木を海外まで輸出し有名である。
佐賀:クスノキ
県内では「川古(武雄市若木)」のクスノキが一番大きく、根回り33m、樹齢は3000年を超えると推定されている。
長崎:ヒノキ
長崎で最も多く植林されている木。特に雲仙では、美しいヒノキ林が見られる。
熊本:クスノキ
熊本城内をはじめ県内各地の神社や寺院にクスノキの巨木が見られ、昔から県民に親しまれてきた。
大分:ブンゴウメ
大分県は、県の木、県の花とも「ブンゴウメ」(豊後梅)です。
宮崎:フェニックス/ヤマザクラ/オビスギ
多くの他県と同様、昭和41年にまず県木として制定されたのが「フェニックス」である。アフリカのカナリー島が原産で病害虫に強く寿命が長いのでフェニックス(不死鳥)と名付けられたと言われている。
平成16年に全国植樹祭が宮崎県で開催され、オビスギ/クヌギ/イチイガシ/ヤブツバキ/ヤマザクラ/イロハカエデの6つの木の中から県民の投票によりヤマザクラとオビスギが選定された。
鹿児島:カイコウズ/クスノキ
宮崎県同様、県木が複数ある県。まず昭和41年に指定されたのが「カイコウズ」。マメ科の落葉高木で、高さ5mほどになり、夏から秋にかけて、長さ4~5㎝の赤い花をつけ、南国的な情緒・雰囲気を感じさせる。年に2~3回咲かせる赤い花と緑の葉のコントラストが鮮やか。昭和45年にしていされたのが「クスノキ」。古くから鹿児島県民に親しまれており、街路に植えることも病気に強いということからも選定された。姶良市蒲生町の大クスは日本一の巨木として有名。
沖縄:リュウキュウマツ
高さは15m前後になり、潮風に強いため、保安林や街路樹に利用される。盆栽としても人気があるほか、家具や炭の材料にもなる。沖縄独自の木で枝ぶりが美しいなどの理由で選定。1972年。
【樹木うんちく】くすのき
【漢字】楠/樟 【英名】Cinnamomum camphora
【分布】本州/四国/九州
【科属名】クスノキ科ニッケイ属
【用途】防虫剤/防腐剤(樟脳)、建築材、家具
葉や枝に樟脳(しょうのう)のかおりがあり、防虫剤や防腐剤として使用された。
薬効があったためかつては植林されたが、採られることがなくなり大木化してきている。
英名の「Cinnamomum(シナモマム)」はニッケイ属という意。「Camphora(カンフォーラ)」のオランダ語読みが「カンフル」。
公園や街路樹、神社に植栽されている。日本一の巨樹として認定されされているのもくすのきだ。環境省が昭和63年に実施した巨樹・巨木林調査で認定された日本一の巨樹が鹿児島県姶良市蒲生(かもう)町の蒲生八幡神社にある蒲生の大クスだ。樹齢は約1500年とされ、根回り33.5m、高さ約30mである。蒲生八幡神社の建立建立が1123年
とのことで、当時すでに大木であったと思われる。
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くすのきの特徴の一つが「ダニ部屋」。葉の主脈と側脈がきれいに3方向にわかれている。主脈が葉の基部で3方向に分かれて伸びていく形を三行脈といいその分岐点にダニ部屋がある場合が多い。しかし、新しい葉がでるころにダニ部屋がある葉を落としてくすのき自らがダニ駆除しているかのようだ。
兵庫県/佐賀県/熊本県/鹿児島県の木。また京都大学の木。
京大の「実は!」Vol.3 京都大学の「エンブレム」誕生の歴史に迫る! — 京都大学
【樹木うんちく】コナラ
【漢字】:小楢/【英語】:Oak
【分布】北海道~九州
【科属名】ブナ科コナラ属
【用途】薪炭材/シイタケ原木/建築材
雑木林を代表する落葉高木である。日当たりのよい里山に自生し、学校や公園樹として植栽される。高さは15m~30mにもなり大木になる。秋に紅葉・黄葉して葉を落とし、よい腐葉土になる。直径は60cmほどになる。
クヌギやアベマキアカマツと混生する。樹皮は縦に裂けていて平らな部分が白灰色で裂けた部分は黒色なので、白黒の縞模様に見える。老木になると生長とともに裂け目が深くなってすじ状に隆起するため樹皮だけではアベマキと見分けが難しくなる。アベマキの表面は柔らかく、コナラは固い。秋はドングリで見分けられる。コナラは細身で明るい色。アベマキはクヌギと同じく球形のドングリ。葉の特徴は裏が微細な毛が密生していて白っぽいこと。
類似種としてミズナラがあげられる。ミズナラは主に雪が積もるような寒冷地の林を代表する樹種。葉もドングリもコナラより大型。
薪ストーブでよくつかわれる樹種で火持ちがよい。むかしは薪炭材としてとして使われていたため、採られることのなくなったコナラは大木化している。
またカブトムシやクワガタが集まる木としても有名。
昨今は、「カシノナガキクイムシ」という害虫が好む樹種として、各地で対策が取られている。通称「カシナガ」とよばれる。成虫は5mm程度の円筒状で木の内部にはいると樹木は急速に衰え、夏場でも葉が真っ赤に枯れることから景観上の問題となることがある。